INTERVIEW
Q. Kakedasを知ったきっかけは何でしたか?
社員のキャリア形成を支援できる制度を社内で整えていきたいと思っていた際、外部のキャリアコンサルタントに相談できるサービスがないかとインターネットで探して、Kakedasを知りました。
社内で「人事担当者がキャリアコンサルタント資格を取得してキャリア面談を行う」という選択肢もありましたが、社員が増えていくことを考えると、一人の担当者に任せることへの不安があったため、外部リソースを活用する方法を模索していました。
実施に際して助成金申請も視野に入れていたため、キャリアコンサルタント資格保有者のみとキャリア面談ができるという点でKakedasが合いそうだと考え、問い合わせました。
Q. どのような課題があり、Kakedasの導入を検討されていましたか?
当社では2019年に経営統合をして以降、新卒採用に力を入れてきました。その中で、新卒入社した若手社員のメンタル面・キャリア面での相談機会を充分に設けられていないという課題感がありました。IT業界ではエンジニアが不足しているという背景もあり、相談機会の不足は若手人材の転職につながってしまうかも知れないという懸念もありました。
年2回の個人面談と、年1回の自己申告制度でキャリア相談の機会は作っていたのですが、ひとりひとりの悩みを相談できる機会はまだ充分ではないと感じていました。現場で悩みを相談して、都度解消できれば理想ですが、現場のマネージャーや部長は現場業務で忙しく、若手社員の細やかなケアまでは中々手が回らない現状もありました。また、上司に相談しづらいことも話せる第3者的なポジションの必要性も感じていました。
また、経営統合で規模拡大する中で新卒採用してきた経緯があり、新卒3〜5年目の社員がプロジェクト配属された際に、気軽に相談できる相手がなかなかいないという組織課題もありました。マネージャー、部長クラスの社員は、経営統合前、会社がまだ小さかった10年20年前からいる社員も多く、20代の若手社員からすると年次が離れすぎていて相談しづらい面があると思っていました。
こうした背景もあり、若手社員が相談できる機会を増やす、そして若手社員自らが主体的に考える習慣を身につけることが、若手社員自身にも組織全体にとっても大切だと考えていました。その中で、相談機会、また自分で考える習慣を身につける機会として、キャリア面談の機会が定期的にあると良いのではないかと考え、Kakedas導入を検討しました。
Q.どのようにKakedas導入を決めましたか?
まずは試験的に、入社して4年目、7年目、10年目の現場社員に受けてもらうことにしました。社内のキャリア支援プログラムとして、対象層の社員がKakedasのキャリア面談を年2回利用できる形で導入しました。
まずは若手社員のキャリア面談が一巡するところを目指し、少なくとも3年は利用を継続していく予定です。新卒採用は継続していくので、年々利用者は増えていくのではないかと思います。
Q. 導入してみて、いかがでしたか?
1年目は、初年度ということで意図や仕組みを社内にうまく伝えきれなかったこともあってか、なかなか面談を利用してもらえませんでした。「相談してよかった」という声もありましたが、どちらかというと「現場業務が忙しくて受けなかった」という人も多かった印象です。キャリアコンサルティングを受けたことが無い社員がほとんどだったので、「キャリアコンサルティングとはどのようなものなのか?」「何のために受けるのか?」という理解が浸透していなかったように思います。
2年目は、1年目の反省も踏まえ、Kakedasの担当者である相上さんに、初回利用者に向けたキックオフをしていただいたことに加えて、社内でも対象者への周知のため「2年目の取り組みです」と広報しました。結果として、2年目はかなりの確率でキャリア面談を利用してもらうことができました。「必ず3年に1度受けるものだ」という認識になり、「利用してみよう」となった社員も多くいたように思います。
Q. 社員の方の反応は、いかがでしたか?
「会社の中でまだ自分が成長できることを認識する機会となった」というような、ポジティブな意見が多かったように思います。Kakedasを利用している社員の顔ぶれを見ていても、こうした機会についてネガティブに捉えるのではなくて、「受けてみようかな」と前向きに捉えている社員が多い印象でした。
「自分が今やっていることは、どんな価値があるのか?」と考える機会として、これまでも目標面談や評価面談、自己申告面談はやっていました。ただ、いずれの機会も社内での面談だったので、Kakedasを利用して社外の方とフラットに自身の現状やキャリアについて話す機会は新鮮だったのではないかと思います。
折を見て、悩みながらも頑張っている若手で、Kakedasの相談を受けてみた社員に、利用してみた感想も個別に聞いてみたいと思っています。
Q. Kakedas利用にあたって、運用の負担は、いかがでしたか?
1年目は負担もありましたが、導入して2年目は、利用者への説明(キックオフ)をKakedasの相上さんに実施いただいたこともあり、非常に負荷軽減になっています。私自身も現場業務と兼任で人事領域の業務も担当しており、時間を割きづらい中で、大変助かっています。
利用者への説明という意味でも、Kakedasさんにキックオフで説明していただいて非常に良かったです。社内の担当が説明をするよりも、実施の意図やシステムの使い方などが利用者に正しく伝わったと思いますし、Kakedasさんにキックオフをお願いしたことは2年目の利用率向上という結果に大きく寄与していると感じます。