INTERVIEW

Kakedas利用者の声。
若手層のキャリアビジョン構築と成長支援のために、Kakedasを導入
アミューズメント関連の機器開発・製造やシステム開発や手がけるダイコク電機株式会社様。若年層のキャリア支援と、長く働いてくれる仕組みを構築するために、キャリアコンサルティングの提供を検討していました。社内実施にはリソースの制約もあり、持続可能な面談方法を模索した中で、外部のキャリアコンサルタントを活用できるKakedasの導入を決められました。導入に際して不安だったこと、導入しての感想を、利用した社員の声も交えて伺いました。
今回インタビューした企業
ダイコク電機株式会社
業種
情報
規模
300~999名
URL
https://www.daikoku.co.jp/
情報システム事業・アミューズメント事業の大きく2つの事業を展開するダイコク電機株式会社。1937年に創業され、社員数393名(2024年3月)。「パチンコホール・遊技ファン向け事業」ではパチンコ・パチスロホール向けに設備機器の開発・製造・販売を行い、パチンコ・パチスロ遊技ファン向けにデータ閲覧スマホサービスを提供。「遊技機メーカー向け事業」ではパチンコ・パチスロ遊技機の表示・制御ユニットなどの開発・製造・販売事業を展開されています。

Q. Kakedasを知ったきっかけは何でしたか?

ジェイックさん(Kakedasはジェイックグループの1社)からの紹介がきっかけでした。それまで「外部のキャリア面談サービスを利用する」という発想はなく、社内でのキャリア支援方法を模索している段階でした。

Q. どのような課題があり、Kakedasの導入を検討されていましたか?

若年層の社員がキャリアビジョンを描き、長く働いていける仕組みの構築を考えていました。会社として離職率が高いわけではありませんが、転職が当たり前の世の中となっている中で、社内でのキャリア形成イメージを持って、より長く働いてもらえるようにしたいと考えていました。社員から「キャリアパスのイメージが掴みにくい」といった声が上がることもあり、対応したいと思っていました。

その中で、キャリア面談の必要性を感じていましたが、社内リソースにも限りがあり、実現できずにいた状況でした。当時、キャリアに関する支援や相談は担当者1名のみで行っている状況であり、限られたリソースでどのようにキャリア面談の機会を増やしていくのがよいか、ちょうど考えているタイミングでした。

Q. 社内のキャリア面談はどのように実施されていたのですか?

入社して日が浅い社員に対して、人事1名で随時面談を実施しています。また、人事考課制度の一環として、上司とは定期的に面談の機会が設定されています。

一方で、入社してある程度の期日が経過した社員については、自部署以外にキャリアに関する相談や面談を実施する機会が無い状態でした。

Q.Kakedas導入の決め手は何でしたか?

最大の決め手は、人事に個別の面談内容が伝わらないよう配慮されている点です。キャリア面談の効果性を高めるためには、利用者の心理的安全性が担保されるかどうか、利用者が利害関係を気にすることなく本音を正直に話せる環境であるかどうかが重要だと考えており、外部に委託する理由の1つでもあると考えています。

また外部のキャリアコンサルタントを活用することで、より手厚い支援体制が構築できるイメージがわいたことも、導入の決め手となりました。それまでは人事担当者1名で面談を担当していましたが、その体制では担当者の負担が大きく、より多くの社員に対して十分な対応をすることが難しいと感じていました。そうした中で、外部のキャリアコンサルタントとキャリア面談できる点は、リソース不足の解消にもつながると考えました。

Q.導入にあたって不安な点はありましたか?

導入を検討する際、社員の方々が外部のキャリアコンサルタントに対してどのような反応を示すか、少し心配はありました。参加予定の社員たちが忙しいことも分かっているので、利用後に「時間をとった価値があると感じてもらえるかどうか?」は少し不安でした。

実際に始めてみると、「面談内で話したことが人事に個人が特定される形で伝わることはない」ということを、事前に社員へしっかりと説明できたこともあってか、多くの社員が積極的に活用してくれました。

Q.「キャリア面談が社員の離職につながらないか?」という懸念はありましたか?

離職につながる心配はあまりせず、逆の効果を期待していました。確かに採用市場は経験者採用が活発になっており、転職が容易な市場環境です。ただ、外部のキャリアコンサルタントとの対話を通じて、社員一人一人が自分のキャリアについて深く考え、当社で働く意義を自分の言葉で再認識できる機会になれば、むしろ定着促進につながると考えています。

実際に、参加した社員の方からは「社内を知らない外部の方だからこそフラットな立場で話を聞いてもらい、自分の状況を客観的に見つめ直すことができた」という声もありました。外部との面談を通じて、世間一般的な基準と比較しながら、自分が期待されている立場にいることを実感できた様子でした。

Kakedasを利用したのは、単に社員の目を内向きにすることが目的ではありません。むしろ、外部との比較を通じて自社の特徴や課題を正しく認識してもらうことが重要だと考えています。会社としてもKakedasを使う中で具体的な組織課題が見つかった場合には、しっかりと解決に取り組む必要があると思ってます。解決できない場合は人材流出のリスクにもなり得るからです。

社員が「隣の芝生が青く見える」状態で転職してしまうことは、本人のキャリアにとっても自社にとっても機会損失となってしまう可能性があります。そうしたことがないように、自身のキャリアや自社について客観視する機会として、これからもKakedasを継続して使っていきたいと考えています。

Q. Kakedasを導入して、どのような反応・手応えがありましたか?

Kakedasでのキャリア面談は社内のイベント(中間面談&自己申告書記入前、次年度組織発表後)に合わせて2回実施したのですが、実施の意図を明確に伝えることができたように感じます。また、Kakedasでの面談後、社員から個別で感想を共有してもらえたことも大きな手応えになっています。

社員の声を聞いた感想としては、非常に新鮮な出来事に感じた社員が多かったのだろうという印象を持ちました。利害関係がない中で、話をしっかりと聞いてくれたり、自分自身に向き合ってくれたりする人の存在というのは求めて得られるものではないので、貴重な機会だったのだろうと想像します。

Kakedasを利用した社員からは、「キャリアに限定せず、生活面・人間関係面での相談もしやすかった」「気持ちの整理がついて、日常の仕事への取り組み姿勢が前向きになった」「具体的なアドバイスをもらったことで、新たに考え行動してみるきっかけが得られた」といった声が届いています。

また、中には「社内の人に忙しい中で時間を取ってもらって相談するのは申し訳なく感じるが、社外の利害関係もない方への相談機会があると、心理的にも気兼ねなく相談ができる」という感想もありました。

Q. 今後、Kakedasをどのように活用していきたいと考えていますか?

当初は若手層向けに導入しましたが、例えば、中堅層など、今回の利用層以外にも利用してもらったり、役職者向けに「コミュニケーションの取り方」を体験する場として使ってもらったりすることも良いかなと思います。社員からの感想も聞いていると、話したことで気づきが生まれたり、整理ができたりしたという声が多くありました。Kakedasのキャリアコンサルタントの方たちは『聴き方』が上手なので、Kakedasを利用することが、自然と社内のコミュニケーションの質向上にもつながっていきそうなイメージが湧いています。

Q. どのような企業、担当者の方にKakedasの利用をおすすめしたいですか?

社員が本音を話すことができる場所をつくりたい方におすすめしたいです。エンゲージメントサーベイなどは少なからず忖度した回答を選びがちになるかと思いますし、アンケート調査も「個人が特定されるかも…」といった感情が入り、答える側の心理的安全性を担保することが意外と難しいものです。その点で、Kakedasは仕組みを丁寧に説明することで、心理的な安全性を担保しやすいのは良い仕組みだと思います。

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