INTERVIEW
Kakedasで年代・業界・職種を問わず、幅広い方に対してキャリアコンサルティングの経験を積めることの意義を実感されているという貝瀬さん。「企業人事」という本業の立場とは異なる経験、目線を得られるKakedasの魅力について、教えていただきました。
自己紹介をお願いいたします。
貝瀬美奈子と申します。高校時代から心理学に興味を持ち、大学では心理学を学びました。
就職に向けて、臨床分野に行くか、産業分野に行くかを考えて、産業分野を選び、人材紹介会社に入社しました。「人生の中で多くの時間を占める仕事を通して、やりがいや楽しさを感じることができれば、自然と人生自体も楽しく前向きになるのではないか」と考えたからです。
その後、求職者の方に仕事を紹介するだけではなく、人が生き生き働く姿が見たいと思うようになり、事業会社の人事に転職しました。現在はメーカーの子会社で、人事領域を中心した実務とメンバーのマネジメントを行っています。
キャリアコンサルタントを取得された経緯について、教えていただけますか?
産業分野の道に進むことにしたこともあり、人事になった際に産業カウンセラーの資格をまず取りたいと思いました。キャリアコンサルタントは、産業カウンセラーの資格取得のタイミングでキャリアコンサルタントが国家資格になるということだったので、同時に取得しました。
当時を思い返すと、人事になって、従業員の方々の話を聴いたり相談にのったりする中で、もっと専門的な知識や理解を持って、社員の方に寄り添っていきたいという思いが強くあったのだと思います。
更に元をたどると、高校時代に友達との関係性に悩んだとき、話を聞いてくれる相手がいたことに非常に救われたという経験があったことも、資格を取得したいと思ったきっかけの一つだと思います。
Kakedasに登録したきっかけについて、教えていただけますか?
2019年にKakedasの担当者の方から、キャリコンサーチ(キャリアコンサルタント検索システム)でスカウトをいただいたことがきっかけです。当時のKakedasはサービスの立ち上げるタイミングで、まだホームページやマニュアルもなかった頃でした。そんな折、担当者からカフェで直接お話を伺いました。お声がけいただいたことをきっかけに、Kakedasに登録をすることにしました。
当時、Kakedasのどのような点に興味を持たれたのでしょうか?
当時、副業で個人向けにカウンセラーの仕事をしていたのですが、Kakedasでの面談は企業に勤めている従業員の方向けであるという点に興味を持ちました。個人向けのカウンセリングでは、「キャリアとして何を目指すか?」という話よりもメンタルや認知の話になることも多くなります。
Kakedasの面談は、よりキャリアにフォーカスしたお話ができるのではないかと思ったんです。担当者の方からお話を伺うなかで、キャリアコンサルタントや産業カウンセラーの資格が大いに活きそうだなという印象を持ったことを覚えています。
実際にKakedasで相談をされてみて、いかがですか?
個人でカウンセリングを提供する場合、自分で相談者を探す集客の部分がまず難しいですが、そうした集客をKakedasさんが担ってくれるのはありがたいなと感じます。Kakedasというプラットフォームやブランドを信頼して、企業の方が契約されているので、キャリアコンサルタントとしては集客・営業コストをかけずに済むことは登録するメリットだと思います。あとは、自分一人ではリーチできないお客さんに出会うことができることも魅力の一つだと実感します。
Kakedasに登録してよかったと思うことはありますか?
Kakedasでの面談は、私自身とても刺激になるというか、学ばせてもらっている感じがします。自分が見えている世界というのは、自分が経験してきた業界や職種だったり、人付き合いの中で生まれてくるものだったりすると思います。Kakedasの面談では、そうした自分自身の持つ前提や当たり前に気付くきっかけをいただいているように感じています。
もちろんキャリアコンサルタントとしては自分の当たり前といった前提を持たずにクライアントと関わることは意識していますが、環境が異なる方々とお話できることが一個人として新鮮です。面談を通して新しい感覚を得られることは、私にとって非常に意義がありますし、キャリアコンサルタントの経験値としてもありがたいなと感じています。
色々な人の価値観やどう思っているのかを聞くことで、自分の凝り固まっている思考も多少ほぐれる感覚です。また会話をするなかで、「こういう考え方を持っている人もいるのだな」と、自分自身を形成するものが広がっていくような感じです。
本業への影響や変化は、ありましたか?
あります。人事という立場だと、社員の本心が見えにくい部分もあります。社員からすると、ある意味でお役所っぽく見えがちだったり、「評価や雇用に関わるのじゃないか?」と感じて、なかなか本音を話しづらく感じることもあるのかもしれません。
Kakedasでは、年代問わずいろいろな方とお話をさせていただくと、人事としては普段なかなか聞くことのできない「本音」を聞くことができます。人事として施策を考える際、「働く方々の本音はこうかもしれない」といった予測のもとに施策を立てることができるのは、本業の上でも、とてもプラスだなと思っています。
Kakedasでの面談のやりがいは、いかがでしょうか。
面談に来られた方が、話しているうちに笑顔になったり、次に繋がる気づきを得て前向きになったりするのを見られる時は、やりがいに繋がっているなと思います。
例えば、最初は自分の「できていない部分」にばかり焦点をあててしまっていた方が、「できている部分」にも目を向けるきっかけを得られたことで、気付きや自信を得られたり笑顔になられたりすることもよくあります。
“悩みを相談する”というと、少しネガティブな感覚を持ってこられる方も多いのですが、Kakedasで仕事をしていると、「面談の機会があって良かった」という声をよく伺います。「自分が今のままじゃいけないなという気づきを得られて、すごく良い機会を定期的にもらえてると感じる」という声や、「普段なかなかこういう話をできることがないので、今日はいっぱい喋ろうと思ってきました」という声を聞くこともあれば、「やりたいことが見つかったので、また報告しに来ますね!」とを言っていただいたこともあります。
また、Kakedasでは面談後にクライアントからレビューを書いていただけるので、そこで「会話して楽しかったです」などの感想をいただけたりすると良かったなと思いますし、そうしたフィードバックを得られる機会があることも、やりがいに繋がっているのかなと思います。
さいごに、どのような方にKakedasの登録をおすすめしますか?
キャリアコンサルタントとして、いろいろな業種・職種の方、年齢の方とお会いする中で視点を広げたいという方や、目の前の方の悩みを解消したり寄り添ったりすることだけでなく幅を広げていきたいという方にはすごく合うと思います。
また、日本では「カウンセリング」というと医療行為に近いような印象というか、心療内科や精神科で受けるようなものという印象を持つ方も多く、海外のように「気軽に受けるもの」という認識の方は少ないと思います。
そうした中で、Kakedasでの面談を通じて「こういう話もしていいんだ」と感じてもらうと、カウンセリングやキャリア面談をより身近で気軽なものとして捉えてもらえるきっかけの一つに、私たちはなれるのかなとも思ったりもします。
だからこそ、そうしたきっかけづくりに一役担いたいという方も、Kakedasに登録されてみるとよいのではないかと思います。