INTERVIEW
今回は、大手化粧品メーカーの関係会社で人事として働きながら、副業でキャリア支援に取り組んでいる村上夢さんをご紹介します。KakedasWorksの案件に参画したことで、幅広いキャリア支援の経験を積むことができ、人事のスペシャリストとしての経験値が広がっていることを実感している村上さん。Kakedasに登録した理由や、利用して感じたKakedasWorksの魅力、業務を通しての気づきなどを伺いました。
プロフィールについて教えてください!
私は化粧品メーカーの関係会社の人事部門で、採用・育成・評価・エンゲージメント向上などに携わりながら、副業でキャリアコンサルタントとして活動しています。
新卒で入社した会社で、BtoBの提案型営業を約10年やってきました。周囲の方に支えられながら、信頼関係を得意先さまと築き、お客さまにブランドの価値を届けていく仕事にやりがいを感じていました。一方で、経験年数が長くなっていくうちに、自分の長期的なキャリアとして、何をやりたいかををふと考える機会も出てきました。
そうした想いを抱いていた頃、全社的な未来を考えるプロジェクトに営業現場の代表として参画する機会があり、営業の人材育成部署の立ち上げメンバーとして異動することになりました。研修の企画や講師を担当したことで、「人」に関わる仕事に出会いました。そして、人の成長に関わる楽しさややりがいを感じたことから、人事のプロフェッショナルとして歩んでいきたい気持ちが強くなっていきました。
その後、第二子の育児休業に入ったとき、自分もキャリアについて、悩んだことがある経験からキャリアの専門家としての資格を取得したいと思い、キャリアコンサルタントの国家資格を知り、2023年に資格を取得しました。
合格してすぐ、学んだスキルを活用して、社会に貢献していきたいと思い、本業では社員の相談に、副業では相談者さまのキャリア支援に取り組むようになりました。
Kakedasに登録したきっかけを教えていただけますか?
Kakedasに登録したのは、キャリアコンサルタントの同期コミュニティで知ったのがきっかけです。キャリアコンサルタント向けの仕事紹介サービスはいくつもありますが、Kakedasは上場企業のグループ会社が運営しており、また匿名ではなく本名で登録する必要がありました。これらのことから、キャリアコンサルタントとしてレベルの高い対応を求められそうな印象を受け、「ここに登録して、案件に参画することで、幅広い経験をしながらキャリア支援のスキルを高めていくことができる」と考え、2024年に登録しました。
また、転職に紐付かないキャリアコンサルティングは、人生でキャリアについて悩んだとき、いつでも側にいられるサービスだと思っています。そんなキャリアコンサルティングをいつでも利用してほしいという、Kakedasのビジョンにも共感しました。
KakedasやKakedasWorksを通してどのような案件に参画し、どのような経験を得られましたか?
先日は、KakedasWorksの案件に参画し、IT・DX分野のリスキリングプログラム受講者の伴走支援に携わりました。業務内容は、月1回程度のオンラインでのキャリア面談と、4ヶ月にわたってモチベーションを維持しながら学習プログラムを完走してもらうためのサポート業務です。
私は4名のエンジニアやPM(プロジェクトマネジャー)の方の担当となり、ありたいキャリアイメージの解像度を高め、現状のスキルとありたい姿に向かうためにどのスキルを高めていく必要があるのか、いつまでにどのように学習を進めていくのかなど、コミュニケーションをとりながら、受講生がゴールに行き着くまで併走しました。中にはPMP (Project Management Professional)の国際資格や、AWS認定試験に挑戦し、見事に合格した受講生もいて、喜びを分かち合えたのは貴重な経験だったと感じています。
こうした伴走役は初めての経験でしたが、これまでのキャリア支援や人事部門での研修経験などを生かして、対応することができました。
また、意外と役に立ったのが私自身の学習経験です。私は仕事と並行してMBA取得のためのビジネススクールに通っているのですが、自分自身も仕事をしながらのMBA取得は、決して楽な道のりではありません。しかし、大変な時でも、自分のキャリアイメージやありたい姿を再確認したり、仲間と励ましあったりすることで、もう一度頑張ろうという気になりますし、今も自分自身がその道の最中にいます。
こうした経験をしているからこそ、受講者のやる気やモチベーションの波を感じながらも、なるべく近くで寄り添うようにしていました。そしてプログラム終了間近には、すでに学習支援が終わっている受講生から、今後の中長期的なキャリア相談や具体的な転職活動・プライベートも含めた人生相談をしてくださる方もいて、これまで4ヶ月一緒に伴走してきたからこそ、深い信頼関係のもと、頼ってもらえた喜びがありました。
KakedasやKakedasWorksに登録した感想はいかがでしょうか?
Kakedasは上場企業グループとしての信頼があるからか、今回のリスキリングプログラムのように大規模な案件を受注しています。そこに参画することで、キャリアコンサルタントとして個人で活動していると得られない経験ができることはとても魅力的だと思います。
また、登録しているキャリアコンサルタントが参加する懇親会を開催するなど、キャリアコンサルタント同士のネットワークを作ろうとしてくれている点もありがたく感じています。
KakedasWorksを利用してみて、村上さん自身のキャリアイメージにどのような変化がありましたか?
今回、単発のキャリア支援ではなく伴走支援を経験できたことで、支援を受けた方が人生において前を向いていくサポートができたと感じましたし、私自身の「こういった支援にも対応できる!」という自己効力感にもつながりました。
今回身に付けた「人の成長を後押ししていくスキル」は、本業・副業関係なく、人事のプロフェッショナルとして活躍していくのに活かせるものだと感じています。
一方で、時には自分の力不足を感じ、キャリア支援における課題に直面することもありました。そうした悔しい経験は、今後の成長の糧にしていきたいと思い、研鑽を積んでいます。
村上さんにとってのKakedasやKakedasWorksの仕事の価値について、教えていただけますか?
Kakedasの案件を通して、さまざまな業界や職種の方と出会い、キャリア支援に携われることに大きなやりがいを感じています。これまで関わったことのない業界・業種の方の悩みに対応するのは難しいこともありますが、自分の知識やカウンセリングスキルを強化できるという点ではとても魅力的です。
また、Kakedasのキャリアコンサルタントは、利害関係のない第三者だからこそ相談者さまが心を許してくれることもあります。カウンセリング中にさまざまな対話をしていると、相談者の方がふと深い内省に入り込んでいき、声や表情が大きく変わることがあります。カウンセリングを通して、普段は認識しづらい相談者の強みやありたい姿を一緒に発掘し、見つめ直すきっかけを作ることができたら嬉しいです。
今後もキャリアコンサルタントとしてのスキルを磨き続け、相談者の背中を押したり誰かにポジティブな影響を与えられる存在になりたいと考えています。
私は、私生活ではふたりの子供の母親でもあります。子供たちを見ていると「もっと若い頃からキャリアについて考える機会を持つことで、より自分らしい人生を歩む人を増やすことができるのではないか」と思うことがあります。これまで培ったキャリア支援や研修講師などの経験を生かして、若者や子供たちのキャリア教育にも携わっていきたいです。
村上さん、貴重なお話をありがとうございました!