INTERVIEW

Kakedas利用者の声。
かつてお世話になったキャリアセンターで支援する立場を経験。自身のキャリアを見直すきっかけに
KakedasWorksに登録するキャリアコンサルタントの声をお届けします。

今回登場されるのは、大学併設のインキュベーション施設で働きながら、副業でキャリアコンサルタントとしての実績を積んでいる黒田文香さんです。偶然にもKakedasWorksを通して母校でのキャリア支援を経験し、ご自身のキャリアを顧みることにもつながったそうです。黒田さんがKakedasに登録した理由や、利用して感じたKakedasWorksの魅力、案件を通して得られた経験について伺いました。
今回インタビューした方
黒田 文香 さん
大学時代は環境問題や大量生産・消費に疑問を持ち、新卒では資源循環の視点でダンボールメーカーのSP企画営業職に従事。その後複数の業界でブランディング、ソーシャル領域でのプロモーション事業を推進。外資系企業で企業市民活動に関わった事で、キャリア支援に興味を持ち、キャリアコンサルタント資格を取得。現在はスタートアップでのバックオフィス業務とキャリアコンサルタント活動を並行して行っている。

プロフィールについて教えてください!

私は大学卒業後、ダンボールメーカーで店頭販促物の企画営業職からスタートし、不動産、IT、経済メディアに転職してからは、プロモーションイベントやセミナーの企画推進業務を経験しました。

その後、家族の転勤、第一子・第二子の誕生などのライフイベントなどを経て、現在はある大学内に併設されたインキュベーション施設で働いています。担当している業務は、起業して間もないスタートアップ企業の実務周りのサポートで、経理、広報などと非常に幅広いです。加えて、本業以外の時間を活用し、キャリアコンサルタントとしても活動しています。

私がキャリアコンサルタントになろうと思ったのは、出産して間もない時期にキャリアについて悩んだことがきっかけです。当時、育児と仕事を両立するために転職し、初めてスタートアップの環境で働いたのですが、日々幅広い業務を対応する中でやりがいを感じつつも、「自分が一番貢献できる仕事や、自分らしく働ける仕事って何だろう?」と考えるようになりました。

そして、これまでのキャリアを振り返っていったとき、前勤務先で、職業体験などの学生向けキャリア教育イベントを企画していたことを思い出しました。あのとき、学生さんたちが自身のキャリアを考えるきっかけを提供できている実感があり、大きなやりがいにつながっていました。

また私自身、キャリアに迷い転職した経験があります。こうした過去も活かしてキャリア支援の領域で働いていきたいと考え、2019年にキャリアコンサルタントの資格を取得しました。

Kakedasに登録したきっかけと、KakedasWorksを通して参画された案件の内容を教えていただけますか?

Kakedasはキャリアコンサルタント資格を取った後、たまたまWebを見ていて知りました。登録に際していくつか条件はあったものの、比較的間口が広い印象を受けたことを覚えています。

その後KakedasWorksがローンチされ、2025年2月〜5月の4ヶ月間、ある大学のキャリアセンターにおける学生向けキャリア支援に携わりました。偶然にもその大学は私の出身校で、私も就職活動時にキャリアセンターを利用したことがあります。この案件をKakedasWorksで見たときにはご縁を感じ、「ぜひ参画したい」と手を挙げました。

仕事内容は、新3〜4年生向けのキャリア面談が主で、週2回ほど稼働しました。就職活動を始めたての学生に対するガイダンス、自己分析や企業分析などの補助、面接対策やES添削など、就職活動に関わる全般的な相談に1対1の面談で対応しました。

稼働期間中はだんだんと忙しくなっていき、最後の稼働月には1日8件の面談が入るなど、非常に充実していました。

KakedasWorksの案件に参画したことで、どのような経験を得られましたか?

キャリアコンサルタントとして本格的に活動するための第一歩を踏み出せたことが、一番の収穫だったと思います。

これまでは講習や仲間同士でキャリア面談の練習をしていたものの、なかなかリアルな展開にならないこともありました。しかし、実際のキャリア支援の場では、学生さんのリアルな感情を受け止めたり、面談を受けること自体に戸惑っている方に対応したり、さまざまな出来事に何度も対応しました。

自分の力量のなさに直面し、一人で反省会をする日もありましたが、それも含めてリアルな経験を数多く積むことができました。

また、キャリア支援の中で、自分の経歴や経験を活かせたことも、キャリアコンサルタントとしての自信につながりました。自分がこれまで関わってきた業界や企業を志望する学生さんに対しては、現場のニーズから来るリアルなフィードバックができました。さらに、職場でさまざまな人と関わってきたからこそ、「自分のどこをアピールしたらよいかわからない」という学生さんに寄り添って、その人の良さを一緒に見つけることもできたと思います。

印象的だったのは、メディア業界を志望していた学生さんへの支援です。「営業職での面接対策がしたい」と相談に来たのですが、話を聞くうちに、第一志望だった別の専門職から内定がもらえなかったため、面接が進みやすい同じ業界の「営業職」で内定をもらい、自分を納得させて就活を終えようとしていることがわかりました。

私がその業界に明るいこともあり、職種のやりがいを一緒に再確認して共感したり、職種転換をした人の事例を話したりする中で、彼の本気度を感じました。そして「営業職で内定を得つつも、秋採用を受ける道もあるのでは?」と寄り添ったアドバイスをすることができました。

「諦めた気持ちで社会人生活をスタートするくらいなら、就職活動をやりきってからでもよいのでは?」と伝えたとき、彼の表情が一変したことが強く印象に残っています。

KakedasWorksの使い勝手はいかがでしょうか?

今回KakedasWorksの案件に参画できたのは、「週1回〜稼働可能であること」など、参加のハードルが比較的低かったからです。KakedasWorksの案件はプロジェクトごとに期間が決まっていることもあり、子育てとの両立もしやすいと感じました。今回は週2回・1日8時間の勤務でしたが、4ヶ月の短期勤務だったので、子どもの送迎や家事などを家族と協力して乗り切ることができました。

また、今回の案件では、KakedasWorksから複数のキャリアコンサルタントが参画し、チームとしてジョインしていました。支援歴の長い先輩たちの言動を見聞きしたり、空き時間には対応事例や最新情報を交換したりしながら働くことができ、想像以上に学びが多かったです。

KakedasWorksを利用してみて、黒田さん自身のキャリアイメージにどのような変化がありましたか?

今回、母校のキャリアセンターでの支援ということで、自分が大学生の頃に抱いた悩みや葛藤と今まさに戦っている学生さんに寄り添う、とても感慨深い4ヶ月を過ごしました。

また、支援する中で「環境問題に携わっていきたい」という当時の就活軸を思い出しました。自分が納得できる関わり方を見つけるまでに、転職などをしながら紆余曲折あったのですが、その経験が今回学生さんに「本当にやりたいこと」につながるアドバイスができたことで、自分自身の成長も感じることができたと思います。

さらに、今回「本当にやりたいこと」を再認識したことで、今後、キャリアコンサルタントとしての活動を続けつつも、本業でも環境問題に関われる道に進んでいきたいと考えています。

黒田さんにとってのKakedasWorksの仕事のやりがいについて、教えていただけますか?

今回KakedasWorksの案件に参画したことで、キャリア支援の実践経験を数多く積むことができました。さらに、多様なキャリアコンサルタントの方々と関わったことで、大きな刺激もいただきました。

KakedasWorksは案件ごとに違ったメンバーが参画するため、今後のプロジェクトで新たなキャリアコンサルタントの方に会えるのが楽しみです。こうした案件や人との出会いが、KakedasWorksでの仕事のやりがいだと思います。

今回の経験を通じて、自分の未来について悩む若者に伴走する価値を改めて感じましたので、本来やりたかった環境問題に取り組みつつ、これからも「人の将来」を支援していきます。

黒田さん、貴重なお話をありがとうございました!

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