INTERVIEW
今回登場されるのは、教育業界や人材派遣業界でご活躍後、最近キャリアコンサルタントとして独立した新留英樹さんです。独立直後からKakedasWorksの案件に参画し、現場で経験を積むことができたそうです。新留さんがKakedasに登録した理由や、利用して感じたKakedasWorksの魅力、案件を通して感じたやりがいを伺いました。
プロフィールについて教えてください!
私は会社員時代に教育業界と人材派遣業界に身を置き、2025年4月に独立後、コーチングとキャリアコンサルティングの二本柱で事業を展開しています。
30代のキャリアは、個別指導の学習塾の教室長です。小学生から高校生、大学受験の浪人生まで来るような学習塾を約5年運営しました。学生時代から「教育の仕事がしたい」と思っていたので、その夢を転職で叶えました。
しかしこの学習塾を急遽退職せざるを得なくなり、製造アウトソーシング会社に派遣社員として登録 。最初は現場で作業を行っていたのですが、40代を迎え、人を支援する仕事を諦めきれず、会社側にキャリアチェンジをアピールし続けていました。
それが功を奏して2018年にキャリアチェンジが叶い、人材育成部門にて派遣社員の入社教育やキャリアアップ研修などの講師を務めることになりました。このタイミングでキャリアコンサルタント資格を取得しました。その後は、社内での研修講師や技能センターのセンター長に就任し、半導体関連企業への派遣社員の育成に注力していました。
前職で研修やキャリア支援を担当していた際、どのようなことを心がけていましたか?
前勤務先の製造アウトソーシング会社で働く派遣社員は、一概には言えませんが、転職活動がうまくいかなかった方が比較的多い印象でした。そのため、働く前からすでに自己肯定感の低い場合が散見されました。
とはいえ、私自身も元は派遣社員で、一度は人生のどん底を味わっています。 だからこそ、彼らの気持ちを受け止めた上で、「これからの行動で、キャリアは変えられる」ことを、研修を通して伝えるようにしていました。
研修は長くても1ヶ月程度で、その後は受講者と繋がりが薄くなります。そこで、受講者の派遣先に定期的に顔を出すなどして、ご縁を保つようにしていました。
こうした私の考えがすべて伝わっているとは思いませんが、研修を通してモチベーションが上がり、1年で複数の資格を取得するなど目に見えて変わった方もいます。そんな方を見るたびに「関わり方によって、人は前を向いてくれるのかもしれない」と思えます。
Kakedasに登録したきっかけを教えていただけますか?
Kakedasに登録したのは、キャリアコンサルタントの民間団体の集まりに参加したとき、仲間から紹介されたことがきっかけです。当時、キャリアコンサルタント資格を活かして副業したいと考えていたので、帰宅してからKakedasのことをよく調べてみました。
すると、前勤務先で人材育成に関する研修を実施してくれた株式会社ジェイックの子会社だと分かりました。ジェイックの名前を知っていたことで親近感を抱き、登録に至りました。
KakedasWorksを通してどのような案件に参画されましたか?また、案件を通してどのような経験を得られましたか?
直近で参画したのは、大学で開催される就職ガイダンスでの講師サポート業務です。約4ヶ月にわたってさまざまな大学を訪問し、ガイダンスを行う講師やこれから就職活動を迎える学生さんと触れあいながら、業務を遂行しました。
この案件を通して、さまざまな気づきや経験が得られました。特に印象的だったのは次のふたつです。
まず、今の大学生と交流し、就職活動事情を知ることができました。これまでは企業の一員として彼らを受け入れる側にいましたが、彼らがどのようなプロセスを経て企業に赴いているのか、深くは分かっていなかったかもしれません。この経験は企業にいるとなかなか得られないものです。今後の社会人向けのキャリア支援に活かせると思いました。
次に、キャリア形成における問題意識がより強くなりました。私は学習塾で勤務していたとき、「なんとしても大学に合格したい」と言って頑張る学生さんをサポートしていました。しかし入学して時が経ち、就職活動を迎えた学生さんの中にはどこか所在無げな方もいて、「大学に入ることだけが目標になっていたのかもしれないな…」と感じました。
また前職では、就職活動でうまくいかなかった方々の姿も見ています。学生から社会人に至るまでのキャリア形成の不和・ギャップをどう解消していけばよいのか、キャリアコンサルタントが教育分野で貢献できることはないのか、考えるきっかけをもらいました。
KakedasWorksの使い勝手はいかがでしょうか?
副業したいキャリアコンサルタントにとって、とてもありがたいプラットフォームだと思います。各案件で選考はあるものの、登録後にはさまざまな案件の情報がもらえるからです。独立前には「キャリアコンサルタントだけでは飯が食えない」と聞いていましたが、Kakedasに登録していたら「そんなことはない」と思えるようになりました。
また、案件の進行中は、GoogleのスプレッドシートやSlackなどの馴染みのあるツールを使用します。独自の特殊なツールを使用するわけではなかったので、その点でも案件に慣れやすかったです。
KakedasやKakedasWorksを利用してみて、新留さん自身のキャリアイメージにどのような変化がありましたか?
正直なところ、キャリアコンサルタントとして独立する前は、独立後の生活をイメージできませんでした。
しかし、Kakedasに登録し、退職して間もないタイミングで案件に参画できたことで、キャリアコンサルタントには多くの仕事があるという安心感と、「これからキャリアコンサルタントとして生きていける」という自信を得ることができました。
Kakedasに登録しておけば、キャリアコンサルタントとしての一歩を踏み出す勇気を持てるのではないかと思います。
新留さんにとってのKakedasWorksでの仕事のやりがいについて、教えていただけますか?
KakedasWorksの仕事では、これまでのキャリア支援や研修などで得たさまざまな経験をすべて活かせるので、大きなやりがいを感じます。また、参画する案件にもよりますが、キャリアコンサルタント同士のつながりができることもあります。
今後はKakedasWorksを通して、オンラインリスキリングスクールでのキャリア面談や、企業側の人事担当者として高校を訪問するような案件にも参画する予定です。新たなプロジェクトを通して、多くの方を支援していきたいです。
ゆくゆくは若年層のキャリア教育や、推し活を通じて私のどん底時代を支えてくれたアイドルたちのセカンドキャリア形成などにも関わっていきたいと思っています。私が学生の頃、誰かにキャリアについて教えてもらう機会はありませんでした。また、アイドル経験者は特殊な環境で働いてきたため、セカンドキャリアに悩む人が多いと聞いています。だからこそ、何か力になりたいと考えています。
以前コーチングを学んでいる際に「人間の最小単位は二人である」という言葉を教えてもらいました。自分のキャリアについて、一人で悩む必要はありません。キャリアに関する問題を解決したい方に、いつでも伴走できる自分でありたいと思います。
新留さん、貴重なお話をありがとうございました!