INTERVIEW
- 業種
- メーカー/製造業
- 規模
- 3,000名以上
Q.Kakedasをご利用されようと思ったきっかけは何でしたか?
私自身がキャリアコンサルタントの資格を持っており、活用方法を検索している中で、Kakedasというサービスと出会いました。じつは、企業目線ではなく「キャリアコンサルタント有資格者」として興味を持ったのがきっかけです。
元々は私自身がキャリアコンサルタントという資格を取得して、社内の相談窓口を作ろうと考えていました。しかし、社内で相談窓口を作る場合、(各職種の事業なども分かる)専門家を集めないといけない中で、有資格者が私しかいない現状がありました。私がいる工場内であれば、私だけで対応することも可能かもしれませんが、将来的な拡大を考えると外部リソースを活用しなければ、私が思い描く会社の理想像に到達できないと思いました。
当時は若手社員の離職を工場内でどうにかしたいと思っていました。その中で、Kakedasの存在を知り、社内で話したところ「新しい切り口で社内ではやったことがないので、やってみたらどうか」という意見が出て、導入に進み始めました。
Q.導入の際に懸念点はありましたか?
私も当時は言語化できていませんでしたが、今でいう「キャリア自律」の支援、実現が目指したい姿でした。当時の社内では「キャリアコンサルタント」という言葉自体の認知も少ないし、世の中で「キャリア自律」という言葉も出ることは少ない頃だったので、社内の抵抗感がありました。
導入する上で2つのステップがありました。
1つ目は、直属の上司です。直属の上司がしっかり話を聞いてくれる方で、上司に「これからは社員へのキャリア支援をしないと上手くいかない」と伝え続けました。上司にキャリアコンサルタントについての本も渡し、上司が読んでくれて、最後は「福井の事業所内で自由にやって良いよ」と言ってもらえました。
2つ目は、事業所と各部門のトップです。事業所と各部門のトップに対しても話してみたところ、前向きな意見をもらうことができ、導入が決まりました。
Q.導入から3年間を振り返り、どんな気づき、効果、反省、学びなどがありますか?
導入1年目は、(離職防止の主な対象にしていた)入社5、6年目の若手社員30名を対象として、全員に面談実施をしてもらいました。初めての実施でどんな反応が出るか不安でしたが、8割以上が高評価でした。
実際の利用者からも「この仕組みを残してほしい」「使いたい時に使える状態にしてほしい」という声が上がっていたため、2年目も利用し続けることが決定しました。今回のターゲットである若手層は、自分の“キャリア”の感度が高いため、若手層から導入したのは良かったのではないかと思いました。
導入2年目は中堅層も対象にして、任意で利用してもらう形にしました。実施して分かったのは、若手層と中堅層でキャリアに対する捉え方の違いがあることです。任意実施にしたところ、中堅層の利用率はなかなか伸びず、この点は課題だと思いました。
導入3年目は事業所全員を対象にして、管理職も含め、任意での利用としました。利用件数は下がってしまい、中堅社員と同じく、階層が上に行けば行くほど忙しいこともあり、興味を示しにくいことが分かりました。当初は2週間に1度、途中からは毎週リマインドしましたが、相談への心理ハードルの高さも感じました。結果として、階層が上であれば上である程、その上から「言われないと実施しない」傾向もありました。
また、階層が上がると、上の階層からやるように指示で受けたとしても、効果が見えにくいと思っています。しかし、いつでも相談できる場があることで、毎年利用して満足してくれる人がいることは導入して良かった点です。
利用した人が「やって良かった。ありがとう」と感謝してくれています。その人が社内で思い悩んでいていることを解決して、活躍に繋げられることが本当にやりたかった事なので、導入して良かったと思いました。
上の階層でも、自分自身のキャリアに危機意識や悩みを抱えている人はきちんと利用していているので、これから利用件数は増えていくと思います。キャリア自律の支援は、悩む社員が増えた時にやっても遅います。今はまだ、“芽”が出て、“双葉”になったくらいかもしれませんが、「水を与え続ける仕組みづくり」が私たちの仕事だと思ってます。その意味で、導入3年で今後も毎年継続できる土壌づくりができたことは良かったです。
Q.Kakedasの導入を通して、ご自身が得たものはありますか?
3年間使い続けていく中で、時には厳しいフィードバックも伝えましたが、フィードバックした内容がしっかり改善されていったことが、すごく良かったです。“一緒に作ってきた”中で、すごいスピードでサービスが成長していく姿を目の前で見れたので、すごく楽しかったです。
導入を検討されている人事の方へ、メッセージをお願いします
初めから大きなものを作ろうとするのは大変なので、少しづつ進めていかないといけないと思っています。そして、Kakedasはその力になってくれます。人事だけでやるのは大変ですが、 Kakedasはタッグを組んで一緒に進めていくことができます。
そのうえで一番大事なのは思いです。思いさえあれば道は開けます。キャリア自律の支援は、社内で進めようとしても、なかなか同じ意思を持つ人が少ないです。将来的にはKakedasのユーザーコミュニティを作ってもらって、会社同士の横のつながりができると良いなと思っています。