INTERVIEW
Q. Kakedasを知ったきっかけは何でしたか?
ジェイックさん(Kakedasはジェイックグループの1社です)が運営する「HRドクター(採用×社員教育の情報発信メディア)」で、Kakedasが紹介されていたことがきっかけです。人材育成を担う未来開発室の課長が、もともと「HRドクター」のファンで、そこでKakedasの記事を見かけたことで、問い合わせいたしました。
当時、その課長自身が国家資格キャリアコンサルタントの資格取得に向けて、キャリア相談の機会の大切さを学んでいたこともあり、Kakedasの導入については問い合わせ段階から前向きに検討しておりました。
Q. どのような課題があり、Kakedasの導入を検討されていましたか?
社員の多様化する悩みに対して、一人ひとりに寄り添ったキャリア支援を十分にできていないという課題感がありました。
弊社は社員が全体で175名ほどです。新卒採用も40年以上前から行っており、社歴が長い社員も少なくありません。そうした中で、社員が生き生きと働きつづけられるよう、これまでも45歳になった社員を対象に「キャリアプラン研修」を毎年実施しておりました。
研修内容は、自分自身の人生を棚卸して、これからのライフプラン・自身の将来像を書くというものでした。ただ、多種多様なライフプランに合わせた研修内容の設計、また研修では個別対応することが中々難しく、研修は毎年実施していたものの、研修後のアンケートでは参加者の満足度があまり高くない状態でした。
Q. 導入を検討するにあたり、どのような期待がありましたか?
社員それぞれが、生き生きと人生を過ごしていく一つのきっかけとなればと考えています。
弊社では、60歳の定年を迎えた後も多くの社員が再雇用社員として現在もなお第一線で働き続け、生き生きと仕事をしています。その社員それぞれが、生きがいを持って働いているように見えますし、後輩からも尊敬されており、組織全体にも良い影響を与えています。
キャリア面談を通じて、一人ひとりが自身の将来やビジョンを考える機会を設けることで、先ほどの社員のように生きがいを持って働く社員が増えていくと嬉しいです。そうした社員が増えると、結果として、組織全体がより活性化していくと思います。
Q. Kakedas導入の決め手は何でしたか?
価値観診断をもとに自分にあったキャリアコンサルタントを選べる点、また企業への分析レポートを作成していただける点が、決め手となりました。
個別で相談するにあたっては、やはり相談する社員と相手の相性がとても大切だと考えていたので、価値観検査をもとに、キャリアコンサルタントの年齢・性別、経験などを踏まえて自分にあった人を選べるという仕組みが良いと思いました。
また、分析レポートを通じて会社としても社員の本音を把握できるところが大変魅力的でした。また、実際に分析レポートのサンプルを見せていただいた際は、会社の課題や社員の本音がデータから見て取れ、自社を客観視するうえでとても参考になると感じました。
Q. 導入するに際して、対象者はどのように決めましたか?
45歳の方を対象に社内でキャリアプラン研修を行っていたこともあり、Kakedasにおいても45歳の社員を中心に利用することにしました。もともとは研修自体、定年後を見据え始める50歳社員を対象に行っていたのですが、それだと少し遅すぎるという話も上がったので、研修参加年齢を45歳に引き下げたという経緯があります。
また、個人が特定されない形で分析レポートを作成するためには一定人数以上の利用が導入条件でしたので、最低利用人数を満たせるよう45歳の社員以外に36歳の社員も対象としました。
Q.導入時に懸念等はありませんでしたか?
社員のキャリア自律を研修機会のみで支援する限界を感じていたこと、また、導入を検討していた我々未来開発室がキャリア相談の重要性を認識していたこともあり、懸念や不安というよりは期待が大きかったです。
社長にも提案したところ、「やってみよう」と前向きな一言をもらえたこともあり、Kakedasに問い合わせてから比較的すぐに導入を決めました。
Q. 実際に導入されてみて、社員の方の反応はいかがでしたか?
利用した社員からは、「日頃のことを見つめ直す機会となって良かった」、「言語化することで整理された」等の前向きな感想が多くありました。
仕事に対して前向きであり、相談したい具体的なテーマがある、キャリアコンサルタントの経験や他社事例から参考になる話を聞きたいという意識を持って利用した社員からは、Kakedasを利用して本当に良かったという声も届いています。
一方で、キャリア面談してみたが、「話が発展しなかった」「表面的な話だった」といった感想を持たれた社員の方もいました。全体的に利用した社員の中でも、感想が二極化したという印象です。
また、利用者の中からは、利用対象者を45歳・36歳といった年齢年代で区切らずに、「人と話すなかでヒントを得たい」という前向きな方や、「具体的に相談したい悩みがある」という社員が、手挙げ式でKakedasを利用できるようにした方が良いのではないか?という声もありました。
Q.分析 レポート内容については、いかがでしたか?
以前より部署内でも話に上がっていた課題が、レポート内容にも表れていると感じました。若手の育成の仕方、社内のロールモデルの有無など、社員からは直接上がってきづらい率直な本音だと思います。既に対応策を打っているものも含めて、組織課題が改めて明確になりました。
今後は、レポート内容で明らかになったことも真摯に受け止めながら、改善に向けて施策をたてる判断材料のひとつとして活かしていきたいと考えています。レポート内容は社長と共有しており、社内で組織課題に対して共通認識を持てたことは大きな価値があったと感じています。
Q. 最後に、Kakedasを利用して良かったのはどんな点ですか?
これからの時代、1人1人に寄り添っていくことが求められてきていると感じます。研修等の“多対多”の機会の良さはありますが、一対一のサービスの必要性も高まってきていると日々の仕事の中で感じており、時代のニーズにもフィットしているのではないかと思います。
そういった中で、Kakedasのサービスは、これまでお話してきたような課題感を持っていた弊社にとっては、とても助かるなと感じていますし、合っていたと感じます。